ホンダ ジャイロ キャノピー、ヤマハ シグナス トライク(台湾・五期)、ICEBEAR ファルコン トライク(DF150TKA)メンテナンス・カスタマイズ情報

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ファルコン GY6 ポート研磨&バルブ擦り合わせ

 
エンジンは過給器でも付いてない限り、吸気はピストンが下がる時に起きる吸引力のみで行われます。
つまり、よりパワーやレスポンスを求めるなら、シリンダー内に吸い込む力を 「 いかに無駄なく効率的に使うか 」 が重要。

一般的には、ついつい大口径のビッグキャブとかに心を奪われてしまいがちですが、まずは吸い込むための経路を拡大し整えてやらなければ
折角のビッグキャブが真価を発揮しないばかりか、無駄に終わってしまう事もあるでしょう。

※ キャブの口径を大きくすると、口径の小さなキャブよりもアクセル操作の動きに対して 「 スロットルが早く開く 」 という効果がある。
このため、少ないアクセル開度で大きくスロットルが開くので、今までよりも早くなった?、パワーが出た? …と錯覚しやすくなります。
しかし、もともとスロットルとは、開いて流れる空気の流量でエンジン回転数をコントロールするモノですからね。
例えば、キャブの口径が大きくなろうとも 3000rpm の時には、3000rpm 分の空気しか流れないワケ。。。。
無論、口径が大きくなった分、抵抗が減ったり流れやすくなったりもするし、全開時にはより多くの空気を流すことが可能になるんだけれど、
先にも述べたようにシリンダーまでの経路が狭かったり、ポート内部にバリやデコボコ、段差等があったらスムーズに流れないので、
有効なパワーやレスポンスが得にくい っことです (^^ゞ

ですので、吸気系の効率UP・性能UPを追求するならば、ポートの拡大・研磨 & バルブ擦り合わせが必須です。


 
↑ ポートの拡大や研磨をするには、まず、バルブスプリングコンプレッサーを使ってバルブを外します。

どれだけ拡大・研磨するか? それは取り付けるキャブに対して相応のサイズにするのが望ましいので基本的には
キャブの口径に合わせたインマニを使用する → インマニに合わせてポートを削る
という作業になりますね。

↓ インマニとポートの間に入れるインシュレーター。 これをインマニに合わせて口径を拡大します。 
 
↑ GY6 の 150cc 用のノーマル品だと、実測で 23.2 〜 23.3mm ほどしかありません。( 結構、個体差あり )
キャブの口径に合わせてインマニを約 28 パイのモノを使用しますので、このインシュレーターも約 28 パイに拡大です。 

拡大・研磨は、ただ闇雲に行うのではなく、インマニを型取ってインマニと段差が無く取り付け出来るように削ります。( 上の写真:右 )

 
↑ インシュレーターと、インシュレーター・ヘッド間に入れるガスケットもそれに合わせて拡大加工。

↓ インシュレーターに合わせてインテークポートを拡大・研磨します。 

↑ 拡大・研磨の作業時にスタッドボルトは邪魔ですが、このようにインシュレーターを入れて確認しながら作業をするため
スタッドボルトは抜かずに作業しています。

これでキャブからインマニ、そしてインテークポートまで、すべて約 28 パイで段差なく綺麗に繋がりました。



↓ こちらは排気側のガスケット。 排気ポートはガスケットに合わせて拡大・研磨を行います。

↑ 使用するのはヤマハ・ジョグ用です。
50cc のジョグ用のほうが大きいんですね (^^ゞ
まあ、2ストと4ストの違いもありますから、一概に大きいか小さいかは言えないのかも知れませんが
さすがに GY6用のノーマル品は小さいと感じます。( 実際、ガスケットが排気ポートの内径よりも小さい(笑) ) 

 
↑ ジョグ用のガスケットに合わせて排気側のポートも拡大・研磨。
こちら側は吸気側と違ってガスケットを入れる段差があるので、作業はかなり面倒です。。。
なお、排気側のスタッドボルトは短いので、さほど邪魔にならなかったため、そのまま作業しました。
( スタッドボルトは、もっと強度のあるものと交換する予定なので、ここで外しておいても良かったかも(笑) )

 
↑ ちなみに、ヤマハ・ジョグ用は内径が約 26.2mm、GY6用ノーマル品は約 22.6mm しかありません。



↓ 吸気・排気ともポートを綺麗に研磨したら、バルブを取り付ける前にバルブシートとの擦り合わせを行います。 

↑ バルブタコ(吸盤)でバルブを吸い付けて、バルブとバルブシートを擦り合わせ。
しっかりと擦り合わせることにより、吸気効率だけでなく圧縮効率も高まり、よりパワーやレスポンスが高まります。 

 
↑ バルブの擦り合わせには、バルブコンパウンドを使います。
真面目にやると、これが結構時間のかかる作業ですよね。(笑)

テレビでも見ながら毎日少しずつでもやるのがお薦め。 
ある程度やったら、
当たり面のチェック剤を使って確認 → 満足が行くまで擦り合わせ 
の繰り返しです (^^ゞ

手間をかけた分だけ、エンジンは応えてくれますからね。
気合いを入れて頑張ろうと思います。




記事掲載日 2014/09/15
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