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ファルコン どっちが速い?  フルチューン206cc GY6 エンジン vs 250cc日本車ノーマルエンジン


今回は、エンジンと速さについてのお話です。
人によってエンジン性能に求めるものは違います。
燃費性能や耐久性、扱いやすさなど色々とありますが、私が求めるのはパワー、トルク、そしてそれに伴う速さです。

フルチューン仕様の 206cc GY6 と、載せ換え有力候補であるヤマハ・マジェスティ用のノーマル 250cc エンジン ( 正確には 249cc )。
さて、いったいどちらが速いのか?

エンジンの耐久性、信頼性、安全度などは圧倒的にノーマル 250cc と言えますが、入手しやすく載せやすい中古マジェスティエンジンだと
車両型式 4HC 型か SG01J、SG03J 型あたりなので、モノによっては 20年ぐらい前のエンジンです。。。 
整備具合や素性・経歴によっては経年劣化で全く信頼できない耐久性が落ちているエンジンも当然あります。

仮にメンテナンスが行き届いていて、まあまあ良好の 250cc エンジンが有ったとして、それと フルチューン 206cc GY6 を戦わせた場合、
あくまでも推測の範囲になりますけど、、、
206cc GY6 の最高速度までは 206cc GY6 のほうが速く、それ以降は 250cc エンジンのほうが速いでしょうね。



【 理由その1 : エンジンの重量 】

なんと言っても、重量というものは大きなハンデになります。

  
あまり良い写真ではありませんが(笑)。。。GY6 エンジンと マジェスティ用エンジンの写真です。
台車に乗っているほうがマジェスティ用。 もう明らかに、ふた回りほど大きいです。(^^ゞ

フルチューン 206cc のベースになった GY6 エンジンは、125 〜 150cc 用として作られている大きさですからね。  
250cc と比べたら 半分程度の排気量。 強度もそれなりで、軽量コンパクトに出来てます。 

この状態で素手で持ち上げてみると、少し大げさに言えば体感重量は倍ぐらい違う感じ (笑)
圧倒的にマジェスティ用 250cc エンジンが重たいです。
しかも 250cc エンジンには、これだけでなく、ラジエターや水冷用の配管、そして冷却水もあるから実際はもっともっと重たくなります。



【 理由その2 : 吸排気効率 】

エンジン性能というものは、排気量と吸排気効率で大体の性能が決まってしまいます。
例えば、ターボチャージャーなど過給器の付いているエンジンが同じ排気量の過給器なしエンジンよりもパワーやトルクが優れているのは
単純に吸気効率 ( 充填効率 ) が優れているため。

ようは、排気量に対して、どれだけスムーズに混合気を吸い込めるかでエンジンの性能が決まるワケです。
( もちろん、吸入効率には排気性能も大きく影響するので、吸気・排気の両方の効率が重要 )

まず、206cc GY6 エンジンは、TAIDA 製ビッグヘッドのおかげでバルブサイズは吸気側が 30.5mm、排気側は 26.5mm 。
排気量 / バルブサイズの比率は、
   吸気側 206 ÷ 30.5 = 約 6.75  … 数値が小さいほど優れていることになります
排気側 206 ÷ 26.5 = 約 7.77  … 数値が小さいほど優れていることになります 
 
対するマジェスティ用 250cc エンジンのバルブサイズは吸気側が 34mm、排気側は 28.5mm 。
排気量 / バルブサイズの比率は、 
   吸気側 249 ÷ 34.0 = 約 7.32  … 206cc GY6 より数値が大きいので、効率が劣っている
排気側 249 ÷ 28.5 = 約 8.73  … 206cc GY6 より数値が大きいので、効率が劣っている 
 

同じ排気量のエンジン同士なら、これらの数値( バルブサイズ )を比べることで容易にエンジン性能を比べる事が出来ますし、
排気量が違う場合でも上記のように比率を性能比較の参考値として利用出来ます。

仮に、マジェスティ用エンジンは、250cc クラスとしては平均性能の 9割程度と仮定します。
まず、中古エンジンしか無いですし、経年劣化で新車時のような性能は期待出来ません。
もともと 250cc クラスではあまり速いほうではなかったですしね。
水冷用ポンプの負荷もあったり、点火方式はフルトラです。
上記のバルブサイズの比率数値も考慮すれば、それなりに妥当な数値でしょう。 

一方、206cc GY6 エンジンは新品で作りましたし、同程度の排気量のエンジンと比べてバルブサイズも大きく、
ハイカムや各ポート拡大研磨、点火方式は CDI、マフラーも抜けが良くなるように改造済み。
それにキメ細かくセッティングした FI 化で大きくパワーアップしてますからね。
同クラスとしては少なくとも平均性能の 1割増しと仮定します。 

あくまでも単純計算ですが、、、
   マジェスティ用エンジン   … 249cc × 0.9 ( 平均性能の9割程度 ) = 224.1cc 相当 
フルチューン206cc GY6   … 206cc × 1.1 ( 平均性能の1割増し ) = 226.6cc 相当
 
こうやって見ると、エンジン性能的にはあまり変わらないと推測出来ます。
ただし、「 理由その1 」 でも書いたように重さの差が大きいので、同程度の性能でも速さに大きな差が出てくる事になります。

無論、これが全てではありませんし、正確な性能比較をするにはもっと複雑な計算式が要るでしょう。
しかし、実際の性能差って、こういった単純比較のほうが現実に則している事のほうが多いのもまた事実。



さて、上記の理由も踏まえて、250cc エンジンは、それなりにいじって性能を上げてやらないと通常の使用範囲では勝てないでしょう。
逆に 206cc GY6 のほうは、排気量アップしたエンジンの宿命で、元のエンジン設計に対して発生熱量が大幅に超えてしまっていますので
限界領域 ( 最高速での巡航 )でオーバーヒートする確率が非常に高いです。 水冷化とか行わないと限界領域では勝てないでしょうね。 


…なにはともあれ、250cc エンジンのほうも徹底的にいじりまくって、速いエンジンに仕上げたいと思います。
エンジンを載せ替えて性能が落ちてしまうのは絶対に避けたいですからね〜 (苦笑)
まずはヘッドの改造からかな。。。
あとは重さ対策で、ブレーキの強化も必要ですね。


記事掲載日 2015/10/21
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