ホンダ ジャイロ キャノピー、ヤマハ シグナス トライク(台湾・五期)、ICEBEAR ファルコン トライク(DF150TKA)メンテナンス・カスタマイズ情報

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ジャイロキャノピー フロントブレーキ ディスク化まとめ : 220mm ディスクローター + ブレンボ対向4ポットキャリパー

 

【 220mm ディスクローター化について 】 
 
大きなディスクローターを入れる際、問題となるのは左上の写真の の部分だろう。
このボルトの裏側、つまりボルトを止めるためのナット部分が位置的にディスクローターと干渉しそう。。。
車軸からこのボルトまでの半径は 約 120mm なので、ナットの径とか差し引くと 約 110mm ぐらいだろうか。
このことからギリギリ入れられるディスクローター径は 「 直径 220mm 」 という事になる。
ジャイロのフロントホイールは 12 インチ。
12インチの一般的なフロントローターサイズは 220mm 〜 245mm ぐらい。
…というワケで、220mm サイズが最低限入るよう作業を進める事にしました。
 
  
【 必要パーツ 】
 
KN 企画製、ジャイロをディスク化するためのハブ。
剛性感タップリだけど、結構重いです (笑)、このハブ (^^ゞ
軽さを求めるなら一体型の NSR あたりのアルミホイールが良いのかも?
 
これを選んだ最大の理由は、KN 企画のこのハブの販売ページに取付例の写真が載っているんだけど、
その写真では 220mm クラスのディスクローターが付いているんですよ!
選ぶホイールやハブ形状の違いによっては 220mm ディスクローターが入らない可能性もありますからね。
確実に 220mm ディスクローターが入るものが欲しいワケですから、装着実績のあるこれを選びました。
 
それと、第2 の理由としては、ディスク取付面の近くにベアリングがあること。
ブレーキをかけた時、非常に強い力がかかりますからね。
この剛性重視のベアリング配置と形状は、とても良いと思います。
NSR のホイールだと、ベアリングはもっと内側でディスク取付面と離れているので、やや剛性感が弱そうかと。。。
 

フロント 12インチ 2.5J アルミ ホイール。全幅約 78mm。
ジャイロキャノピー用として売られていました。Yahoo! ショッピングで購入。
このホイールは凄く軽いです。
それと、タイヤは溝の残りが少なかったので、新品を用意しました。
ブリジストン 4.00-12 65J ML39 です。
 
 
NSR 用 220mm 径のディスクローターと、ローターボルト。
 
 
ブレンボ対向 4 ポットキャリパーと、ジュラルミン削りだしのキャリパーサポート。
このキャリパーサポートは、リード 90( HF05 ) に 220mm ディスクローターとブレンボ対向 4 ポットキャリパーを組むためのモノ。
ヤフオクで入手しました。
 
 
ホンダディオ系( AF25、AF28、AF35 )のマスターシリンダー( 12.7mm )と、ブレーキスイッチ。
マスターシリンダーは対向 4 ポット対応品。
両方とも KN企画で売っているやつです。
なお、ブレーキレバー、ブレーキレバー固定用ネジ、スイッチの取付ネジが付属していないので、別途用意しないとダメ。
 
 
こちらも KN 企画で買ったデュアルカラーレバー。
ディオ用( AF28 )です。上記のディオ系マスターシリンダーに使います。左側ブレーキレバーもそのままジャイロキャノピーに使えます。
ただし、ジャイロキャノピーの純正ブレーキレバーよりも短くなってしまいますが、操作性は悪くないです (^^ゞ
 
 
リード 90 用( HF05 )のスピードメーターケーブルと、フュージョン用( MF02 )のメーターギア。
 
 
ブレーキホースと、バンジョーボルト。
ブレーキホースは長さ 110cm のステンメッシュホースをチョイス。 これで短くはないけれど、もう少し長めのでも良かったかも。
バンジョーボルトはブレーキマスター側とキャリパー側とではピッチが違うので要注意。ブレンボはピッチ 1.00 です。
写真は撮りませんでしたが、ブレーキフルードも必要。
フルードは、ブレンボには DOT4 を使用すること。

 
ブレーキをディスク化すると、ブレーキとサスの位置関係が変わってしまい、そのままだとブレーキをかける度に
サスがフルボトムしやすくなるらしいので、その対策として強化サスに交換。これはカスタムライフ社で買いました。
 
あと、キャリパーサポートに組み付けるための純正パーツと、カラーやシム、M12 ワッシャーなどが必要です。
使用する純正パーツとその品番は以下の通り。
 
45131-GM9-710  ブッシュ,フロントブレーキキャリパー 2個
45124-GM9-010  カラー,トルクリンク 1個
45125-GM9-003  ブッシュ,トルクリンク 2個
91205-952-771  Oリング11.7×1.2 2個
 
 
【 加工と調整 】
 
純正のブッシュをキャリパーサポートに取り付ける。

 
入れたブッシュごとキャリパーサポートを削って、出っ張っている部分を全て削り落として厚みが 15mm 未満になるようにする。
ノギスで測って 14.9** ぐらいになっていれば良い。
写真では卓上フライスで削ってますが、グラインターなどで簡単に削っても OK。
 
 
キャリパーサポートの上側に取り付けるリンクパーツを削っておく。
この部分はホイールのリムのすぐ横に来るので、2 〜 3mm ほど削っておくのが良いでしょう。
スペーサーを入れて、なるべくホイール側へは行かないようにしておけば実際この部分はギリギリ干渉しないんだけど、
このリンクパーツって結構ガタがあるので念のため。
特にキャリパーサポートの反対側、フロントフォークとの結合側はガタが多い。
まあ、その部分にはシムを入れたり、この中に入れるカラーの厚みを調整してガタをなるべく無くしておくのがお薦めです。
( 中に入れるカラーを約 0.5 〜 1mm ほど削って、その分、シムを入れてガタを無くすと良い )
 

向かって左から 22mm 厚のカラー、1mm 厚のシム、メーターギア、ホイールハブ、6mm 厚のカラー、2mm 厚の M12ワッシャー、
15mm 厚のカラーを入れたキャリパーサポート、これでちょうどホイールがセンターに来る。
( カラーは全て 内径 12mm、外径 20mm のホンダ車のアクスルシャフト用を使用 )
 
「 ホイールハブ + メーターギア 」 の両側に合計 23mm ずつのカラーやシムを入れる感じ。
まあ、個体差等はあると思いますので、微調整は必要かも。
ちなみに 2mm 厚の M12 ワッシャーは、回転するホイール側にキャリパーサポートが干渉しないための仕切板の役割です。
6mm 厚のカラーは、ハブのオイルシール部分に入ります。
 
 
リューターやベルトサンダーでハンドルカバーを削って、ブレーキマスターの当たる部分に穴を開ける。
 
 
ブレーキマスター側のミラー取り付け部分など、カバーを取り付けるのに邪魔な部分を現車合わせで全て削って取り付けます。
ブレーキホースが通る部分も削っておく必要があります。
 
 
【 完成 】

ジャイロのフロントディスク化って、リード 90 の 190mm ディスクローターにホンダ純正の片押しキャリバーを
組み合わせるのが主流のようだけど、12 インチホイールに 190mm ディスクローターでは正直なところ小さいと思う。
やっぱり一般的に考えて 12 インチホイールには 220mm 以上が適切かな。( 個人的には 245mm 以上かと )
そもそも移植元であるリード 90 は、10 インチホイールだしね。
12 インチホイールで車重が重たいジャイロキャノピーに 10インチ用ブレーキじゃ、かなり無理があるかと。
無論、ドラムブレーキよりはマシなんだろうけど。。。
 
折角ディスクブレーキ化するワケだから、コントロール幅があって、しっかり効くモノにしないとね。
リード 90 パーツ移植の考案者には敬意を表するが、それをそのままやっても私の望むレベルは得られない。
 
…で、実際に 220mm ディスク化してどうだったか。
220mm ディスクローターと、ブレンボ 4 ポットキャリパー、それと 12.7mm のブレーキマスターの相性は割と良い。
コントロール幅が広く、扱いやすい。
レバーを握って半分ぐらいまでは普通に良く効いてコントロールも容易だし、そこから握って行くほどにグイグイと効いてくる。
ホイール径に対する適正ローター径( 220mm )で扱いやすさを、対向 4 ポットのブレンボで安心の効きを得られているワケ。
 
 
個人的にはもっとガツンッと効くようなブレーキのほうが好みではあるが、それを実現させるにはもっとローター径を
大きくしないと無理かな。
それにはフロントフォークごと換えるか、大幅な改造を施さないと大径ディスクは入りそうに無い。。。

それと、そのうちマスターシリンダーのサイズを変更してブレーキフィーリングを変えてみようかと思います。
まあ、タッチは変わると思うけど最終的な効き具合は変わらないけどね。
究極を目指すなら普通の形状のフロントフォークを移植するのが良さそうかも。
まあ、このあたりは今後の課題かな (^^ゞ
 
 
記事掲載日 2018/03/16