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ジャイロ 2スト FI 化 メリットについて

 
2スト用の FI 化( インジェクション化 )のお話しの続きです。
今回は、2スト FI 化の利点について。


まず、勘違いの無いよう、あらかじめ書いておきます。

2ストの FI化は困難だとか、無理なんじゃないかと思う人も多いかと思いますが、なにも新車で現在の厳しい排ガス規制に
適合させるモノを作ろうってワケではありません。
( ってゆーか、もうとっくに実用レベルで走ってるけど何か? (笑) )

2ストジャイロ、つまり今から 20年ぐらい前の 2スト車です。
排ガス規制前、もしくは、まだまだ排ガス規制がユルユルだった頃の車両ですからね。

キャブで普通に排ガス適合になったのなら、FI化しても全く問題無くその基準をクリア出来ます。
ってゆーか、キャブよりクリーンになるでしょう (笑)

また、バルブタイミングや一次圧縮等の構造的な問題から FI 化が困難では? …と思われる人もいるようですが、
キャブはどちらも無関係で動きますし、それは FI でも全く同じこと。混合気を作り送り込めばエンジンは動きます。

キャブも FI も、基本的には 「 燃料の霧吹き機 」 です。
それ以上でもなく、それ以下でもありません。

キャブに出来る事は全て FI で可能ですし、キャブに出来ない事でも FI には可能です。


【 メリット その1 】
一番の利点はセッティングのしやすさでしょう。

キメ細かに出来ますし、バラさずに出来ます。

私の作る ECU は、走りながらでもセッティングが可能。
走らせながら様々な設定を簡単に変更出来ます。

それと、パソコンやタブレット、スマホも不要。
難しい操作は一切ありません。
簡単かつ、直感的に操作できます。


【 メリット その2 】
キャブでは出来ないセッティングが可能。

例えば、アイドリングは薄くして高回転では濃くするなどキャブでは不可能な回転数毎の設定が出来ます。

また、走行中にメインジェットが自動で入れ替わるところを想像してみて下さい。
ニードルの位置が自動で高さが変わったりしたら便利ですよね?

そういったセッティングが出来るのが FI の良さです。


【 メリット その3 】
焼き付き・抱き付き防止セッティングが可能。

例えば、エンジン全開走行中に前方の信号が赤で減速する際、ボアアップ仕様のキャブ車だとアクセルを急に戻すと抱き付きが
心配ですが、私の作る ECU にはこういった状況での専用のマップがありますので、通常の走行用とは別の抱き付き防止の
専用セッティングを追加することが可能です。


【 メリット その4 】
走行時の横G、ギャップに強い。

ジャイロはエンジンが傾かないので、普通の二輪車と比べて横Gを受けるとキャブ内の油面が酷く傾き、混合気が不安定に
なる場合があります。また、路面のギャップによっても油面はシェイク状態となり、やはり混合気が不安定になりがちです。

キャブでは、気が付かないうちにこれらが原因で抱き付き等の引き金になっている可能性もあります。

FI には、キャブのような油面はありません。
常に安定した混合気になります。
( 燃料タンクの油面は車体と一緒に傾くので横Gの影響を受けずに済みます )


【 メリット その5 】
温度管理もラクラク。

例えば峠道など、日向と日陰で気温差が大きい時もあります。
キャブでは急激な気温変化でセッティングがズレたりしますがFI では吸気温度に合わせて自動で調整されます。

また、水冷化した際にウォーターポンプの電源管理も出来て水温を一定範囲内にコントロールする事も可能です。


【 メリット その6 】
2ストエンジンの延命。

現在は、純正パーツのキャブが生産終了になる時代です。
純正流用で新品入手が不可能になったキャブも。。。

それに社外のキャブ、粗悪品だらけですよね?

ほかのパーツはなんとかなっても、さすがにキャブは簡単にはいきません。。。
このままでは近い将来、絶滅の危惧もあるでしょう。
FI 化は今後も 2ストジャイロを楽しむ上で、とても重要なファクターになると私は考えています。



記事掲載日 2018/09/05